スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「言わなかった言えなかった二度と戻れない」

遅まきながら「化/物/語」にはまりつつあります。
原作はまだ読んでません。アニメの猿の話まで。
でも傷は読んだ……つか、何つか、やはりと言うか……化より傷のが好みだった……!!!!
うーおー! 暦と忍と羽川が凄い好きです。ひたぎさんはまだ良く分かりません(笑)。あー、忍野もおいしいなぁ。
作品は前々から知ってたんですが、何と言うか毛色と言うか匂いと言うか、食わず嫌いみたいなもんだったんですよ、作者さん。苦手意識があったと言うか、文体とか。
でも読んでみたらどうにかなったと言うか大丈夫だったと言うか、いえまあそれはそれで、話の筋とか美味しかったです。怪異ものだしな、そりゃな。
文体のテンションの高さに若干乗り切れてない自分も間々居ますが(笑)。
……しかし、絶●先生でティエ●アだった……アーデだった……(笑)。
アニメ主題歌が、物凄く暦→←忍に聞えます。おおおお滾る。
ああああ君の隣がいいって、真実は残酷ですよねえええもう…………!!!(拳)
恋愛とかでなく、なに、主従とか? 親子? え、何だろうこれ。いやもう何でもいい。
羽川さんとの友情もいいなあ、これ。
ついうっかり妄想が迸りますが、書くの難しそうだなこれ!
こんな妄想とかしてると、最近沸々しつつあったオリジナル熱が沸き立ってきます。何か久々に来てるこれオリジナル妄想。全く需要ねーぞこれ(笑)。
いや、うん、万事自分が楽しいからやってるんだからいいんだけども(笑)。する時はしてしまう。
ああ、明日っつかもう今日か、仕事帰りに買って来よう。偽。ああでも化も欲しいかもおおおお。

そしてポメラ購入しました。白白!!
よし、これで心置きなく職場で書ける。やれる。ネタ妄想諸々メモ出来る。


で、追記からは数日前に書いてた某ネット漫画の二次をば。
誰か知ってる人いるんだろうか……きっと自分だけが楽しい。あ、もしかしたらAさんも!(笑)チャット楽しみですー!!(私信)



茜影



 視界の隅で赤毛が翻った。折り畳んだ携帯電話を腰に突っ込みながら、創太は顔を上げる。そこには果たして、反射的に思い浮かんだ通りの姿があった。長い髪先が狭い肩から垂れ、背中の中程で踊っている。その髪が現在よりずっと短い頃から見知った、目にも肌にも慣れ切った存在。
 躊躇うとは別に、創太は声も掛けずにその後ろ姿を見遣る。馴染んではいるが、こうしてただ眺めているだけでも飽きを感じたことなど、今までただの一度も無かった。
「ほっせー背中」
 口先がろくに音を成さずに呟く。
 元来、奥山有菜とは分かり易い人間だった。感情、特に怒りの類が直ぐに顔に出る。幼少の頃は、八つ当たりめいた有菜の怒気に泣かされた試しも一度や二度では済まない。しかしそんな悪癖とも言うべき性質も、現在の創太の姉夫婦との出逢いを経て改善されていた。成長した有菜はまさかの達観、高精神年齢児童と相成った。どちらかと言うと、後者の大人びた有菜の方が随分と付き合いも長くなっている。
 そんなしっかりした有菜に、中学半ばまでは甘えていたのだと創太は思っている。無邪気で素直、裏表なんて特に無く、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと当たり前に口にする。そんな稚い時期の創太にとって、有菜が側に居るのは当然のことだった。独占欲すら当たり前のもので、改めて考えるまでも無かった。
 しかしそんな創太でも、ふと気付いた。何があった訳でもない、年齢と身体と精神に伴う、彼自身の成長に因る自然の成り行きだったと言える。――何が、どうして「当然」?
(我ながら呆れるわ、ほんと)
 見つめ直してみれば、恐ろしいほど簡単に辿り着いた。当然など何も無い。それでいて、呆れたのは己の無知加減ではなかった。それはまだ可愛い方だったと言える。当然なものなど何処にも無いと納得しながら、それでも彼女に対しての独占欲は何一つも消えなかったのだ。消すつもりも、無かった。
 普段は肌で感じる距離を少し空けて、こうして有菜の輪郭を辿ると思い知る。当時の衝撃と、その頃から何ら変わっていない自身の矛先。その主張は覆すつもりなどゼロと同等である、その内事実にすると創太は決めてしまっていた。その機も、そう遠くない。

 創太の前を歩く有菜の横を、数人の子供達が擦れ違っていく。近所の猫が塀から塀に飛び移り、夕暮れの深まってきた民家には灯りが点り始める。どの家からか夕餉の匂いが漂い流れ、母親と娘の会話が漏れ聞こえた。そうしてまた、有菜の隣で子供が帰り道を急ぐ。毎日の在り来たりの光景を、有菜は酷く穏やかな目で捉えていた。何かを懐かしむ様な、大事にしている、慈しむ眼。緩やかに紐解かれた口元が、たおやかで優しい。何か見慣れない、しかしやはり身に馴染んだ有菜の表情だった。そんな彼女を目にする度、創太はあたたかなものに柔らかく包まれ、安堵する。そしてそんな平穏な喜悦の反面、急かされる気配もあった。
 有菜の背中がぴたりと唐突に止まった。つられて創太も歩みを止める。傾げた首で有菜の前方を見れば、同じ制服を着た女子生徒が居た。どうやら知り合いと擦れ違ったらしい。暫くは立ち止まったまま小さな背中を眺めていた創太だが、次第に身を潜める様な真似をする必要は無い事に気付く。気が付いてしまえば後は早く、足は踏み出していた。
「有菜ー、帰るんだろー?」
 話し込んでいた背中が振り返る。反動に赤毛が弧を描いて流れ、その隙間から双眸が覗いた。真っ直ぐに射る視線。
(そう、そうやって、)
「あれー、堀君じゃん?」
「はあい、ばいばい」
「うん、ばいばいー。有菜も、じゃあね」
「あ、うん。じゃあ」
 切りの良かった会話尻を創太に促され、女子生徒は手を振って去る。この近所に住んでおり、且つ有菜の知人なら自分も面識があってもおかしくないのだが、創太には誰だか分からなかった。だがそれも、彼にとっては特に気に留めるまでもない。
「ほれ、帰る帰る。いっくんのプリンがあるぞー」
 逆転した身長差で、じ、と有菜は見上げる。冷たかったり熱かったりするその双眸は、創太が常に受け止めたいと決めているそれだ。逃げずに合わせて捕まえて、独り占めしたい。時折、はぐらかすぐらいはするが。
「何よ?」
「創太、あんたまーた名前で呼んだー。どっちなのよー」
「えー? 名前で呼ぶでしょ?」
「苗字で呼ぶっつったじゃない!」
「そーだっけ? ま、いいじゃん」
「出たよ、それ! いっくんそっくり!」
 眉を寄せた半眼が創太を睨む。先までの穏やかな表情が一変して、呆れと軽い苛立ちに染まる。ここ数年、有菜をこうやって怒らせるのは創太の密かな楽しみであった。昔の様に、元々の有菜の片鱗が垣間見れる。有菜がこうしてあからさまに不貞腐れた顔色を見せるのは、創太くらいのものだ。当然、創太は承知している。
 幼い頃を思い出させる表情が好きだ。けれど今までの、落ち着いた有菜も本物の彼女だ。嘘だなんて決して思わない。何故なら、だってそれは積み重ねてきたものだから。二人の間にずっと、あった。
「そ? まあ父よりは似てるかも。一番身近な大人の男だったしー。でも俺のがしっかりしてる」
「大してしっかりしてないでしょーが。お父さんにもそっくりよ」
「えー」
「シスコンのくせに、どうしてお姉ちゃんに似ないのよ。そしたらしっかりしてたのに」
「うるせー」
 何度も繰り返された応酬はとっくに板についている。創太をシスコン呼ばわりする割りに、その時の有菜の顔は酷く嬉しそうだった。有菜だって姉を好いているのを、創太もよく知っている。満足気に笑っている、有菜のその顔が好きだった。
(満たされた気分、になる)
「いーから、早く帰る」
 細い肩を追い越しながら手を取った。小さな手と、指先を絡めて繋ぐ。突然にそうしても、有菜からも漸く戸惑いが消えてきていた。握り返された指が付け根を撫でられ、創太は首筋が震えるのを必死に殺す。面映い幸せな感覚と、飼い慣らして久しい生殺し。
 家に着くまで、あと数分。

「ただいまー」
「ただいま、お邪魔しまーす」
(……あーあ、未だに数分、はねーよ)


*****
「堀さんと宮村くん」より高校生創太と有菜
恋情とか恋人関係とかの前に、既に成り立ってしまってる信頼とかね、そういうのがね、堪んないって話です。
しっかし、有菜サイドの背景露出来ないかなー(笑)。
スポンサーサイト

Comment

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。